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B a l a n c e


〜心のバランスを失ったお子様をお持ちの方へ〜

自分の子供なのに、何を考えているのか分からない、どう対処したらいいのか、接し方が分からない、子供が怖い・・・。

住宅と心のバランスと、どんな関わりがあるのでしょうか。

住宅が、子供に与える心理的影響は、目には見えませんが、はかり知れないものがあるといわれています。
その理由に、ホルムアレデヒドなどの、有害化学物質や、高断熱、高気密といった、最近の住宅構造に原因があると考えられます。都会の高層マンションと、家の裏に小川が流れるような、自然に囲まれた住まいと、どちらが、人間らしくいられるでしょうか。スイッチ一つで、何でもしてくれ、部屋の温度はいつも一定、今日は暑いのか寒いのか、外に出てみないとわからないような、機能性住宅と、鳥の鳴き声や、木漏れ日の柔らかい朝日とともに、目覚めををむかえる生活と、人の心には、どちらが優しいのしょうか。

わかっていても、都会や、機能性住宅の便利さに見切りをつけて、田舎暮らしをしましょう、なんてなかなか出来ることではありません。ですから、できるだけ、心と身体のバランスを、失わないように生活するために、まず大切なのは、風を通すことではないでしょうか。
大人だって、イライラしているのに、子供に影響が出ないわけが無いのです。

少子化、核家族化の現在、大半の子供達が、自分の部屋を持ち、その部屋には、TV、パソコン、ゲームといった、あらゆる電気製品が買い揃えられ、一見快適な?生活をしています。

「ただいま」と、学校から帰ってきたら、すぐ自分の部屋に入り、塾の時間まで、ゲームに没頭し、炭酸飲料をがぶ飲みし、スナック菓子で部屋の中は、食べかすだらけ。エアコンをかけ、窓も閉めっぱなしで、掃除をしないので、ダニの温床になっています。

遊び相手といったら、ゲームやパソコンで、相手は、「人」ではなく、「機械」なのです。
どんなに、ゲームで興奮し、満足感や達成感を得られたとしても、それはあくまでも、バーチャルな世界の出来事で、現実ではありません。
相手は機械なので、何を言っても傷つかないし、自分も傷つくことはありません。
仮想と現実の区別が、だんだんつかなくなり、人を思いやる、気を使うといった感覚は、相手が機械である以上、決して育つことはありません。
人と接して、初めて、心が揺り動かされ、感動したり、涙したり、怒ったり、哀れんだり、笑ったりができるのです。
悲しいことに、人との交流が出来ない環境が、整えられてしまっているのです。

有名大学や、一流企業といった定義づけも、危うい昨今ですが、今だに、教育の現場では、学歴優先となっています。誰もが、もう薄々気づいているのに、どうしたらいいのかが、分からないので、結局いい大学に入れて、いい企業に就職して、安定して欲しい、それが一番の幸せだ、・・・という神話が、親の間では根強いのです。

しかし、たとえ、お勉強が出来ても、その、「おつむ」の中身は、知識ばかりが膨らむだけで、友達との交流、遊びから生まれる、知恵や、考える、思いやるといった、能力は育っていません。
人との付き合い方がわからないまま、大人になってしまったわけですから、社会に出ても、上司や部下、先輩や後輩といった、タテの交流、同僚、友人、といったヨコの交流が、出来ないのです。タテとヨコの十字のバランスが育たないのです。家族を初めとする、人との交流なくしては、心情は育たないのです。

人を傷つけたり、傷つけられたり、優しくしたり、優しくされたりといった、経験がないわけですから、何か問題が起きた時は、ただ、ただ、その場から逃げるしかなくなってしまうのです。
だんだん、家に引きこもるようになり、不幸なのは自分ひとりで、何でもかんでも、親のせい、社会のせい、時代のせい、と、批判精神ばかりが育ちます。人の痛みがわからない訳ですから、自分の思い通りにならないと、イライラしたり、切れたり、攻撃的になったり、無気力になってみたり、どんどん心のバランスを失ってしまいます。

そして、家に引きこもり、じっとパソコンやゲームに向かう時間が増えると、機密住宅の、よどんだ空気の家の影響を、さらに受け始めます。

そこで、是非、こんな改善をしてみてください。

1)まず、子供部屋にカギをつけるのは、絶対にやまましょう。
子供は、ストップがききません。仮想と現実の区別も、つきません。一人にさせると、エスカレートしていきます。成人するまでは、親の責任において、しっかり管理しましょう。

2)部屋の入り口は、なるべくなら、開き戸ではなく、引き戸にしましょう。
わずかでも隙間がある方が、空気が動きます。
また、ドアには、ガラス板をはめ込むなどして、中の様子が、ドアを閉めてもわかるようにしましょう。電気がついているのか、もう、寝てしまったのか、中の気配が、外からも分かることが大切です。

3)自分の部屋ぐらい、自分で掃除をするように、習慣付けましょう。また、ドアや、窓を開け、空気を入れ替え、こまめに掃除をすることで、ハウスダストは、激減します。アトピーや、喘息、かゆみ、イライラ、集中力の低下、無気力といった症状も、軽減します。

4)ある程度の受験勉強の時期までは、なるべく家族と一緒の、リビングルームで勉強をさせましょう。親がいる安心感で、集中力が増し、自分の部屋で勉強をするよりも、成績が70%〜80%上がったという実例があります。
また、家族がひとつの部屋に集まるということは、省エネにもつながります。無駄な、電気代がかからなくなります。

5)子供部屋を自分で掃除させるからには、リビングルームや、他の部屋も、いつもきれいにしておくようにしてください。お子様に、手伝わせるのが一番です。住宅というのは、きれいに掃除をして、手をかけてあげると、気持ちにこたえてくれるかのように、長持ちしてくれます。大事にされているという、愛情が伝わるのです。
また、きれいだと、気持ちがいいので、人が集まってきます。家族が、くつろげる様に、工夫をしてみましょう。

6)朝の「おはよう」から始まり、「行ってきます」「いってらっしゃい」、「ただいま」「おかえり」、「いただきます」「ごちそうさま」、「おやすみなさい」といった、挨拶は、必ずしましょう。決してインターフォンで会話なんて、しないでください。顔をあわせ、子供の様子を、毎日把握しましょう。


本当は、必要ない壁は取り払い、子供のいる場所は、ちょっとした、ついたて程度でしきり、親の目が行き届くような、お母さんの息遣いが、肌で感じるような、そんな間取りが一番理想なのです。
しかし、間取りを変更するとなると、ちょっとその辺を、いじくるのとは違って、全面リフォームという、大掛かりな工事になってしまいかねません。時間もかかりますし、金額のはる工事になってしまいます。
ですから、まずは、できることから始めて下さい。

風を通すこと、掃除をすること、させること、家族との会話、団欒の時間を持つこと、これなら、お金はかかりません。

親と、子供は真剣勝負です。
泣いても、叫んでも、怒っても、お漏らしをしても、食べた物を吐き出したとしても、決して、親がひるんではいけません。
1時間、2時間、・・4時間、5時間と、何時間かかろうとも、必要なことは、徹底して教え込む姿勢が、親のほうに重要なのです。
確かに、親のほうも大変です。家事や仕事でくたくたで、この辺で、今日のところは・・・と、あきらめたくなってしまいます。子供に対しても、こんなに泣いているから、許してやろうか・・・と。でも、そこであきらめたら、子供には、泣けば何とかなる、こうすれば許してもらえるといった、ごまかしの知恵がインプットされます。
それは、大人になっても、癖として体に残ります。ごまかして社会を渡っていけるほど、世の中は簡単ではありません。
親と子供との関係が、真剣であればあるほど、絆は深まり、親へのゆるぎない信頼となって、厚く心と脳裏に刻まれるのです。





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